大学授業2「映像と色彩」最新アニメと色彩基本
アナウンサー、色彩研究の大平雅美です。
大学授業2回目です。昨年から100分授業、全14回に変わっています。
100分あると結構しっかり内容を詰められますので、私は大歓迎です。
ただ13時からの3限ですので、いかに学生を眠らせないか!は最大のテーマ。
どんなに素晴らしい人、充実した内容でも人は、人は10分で飽きるのだそうです。
『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(日経BP)
私のバイブルであるこの本に書かれていました。これは認知機能研究で明らかになっているとか、、、
ということは、100分だとすると、10個くらいの刺激が必要ということですね。スティーブ・ジョブズで言えば、30分のプレゼンだと、デモ、新製品、ビデオクリップ、ゲストと聞き手の脳が飽きる前に、新しい刺激を与えるのだそう。
とはいえ、大学授業は商業プレゼンではないので、そこまでの演出はしませんが、
書かせたり、考えさせたり、モノを探させたりと私なりに楽しく受講できる工夫をしています。
さて、本題!
今日のラインナップ(※備忘も兼ねてですので、ポイントのみ)
・最新アニメーションの分析
・色彩の基本
・日本のアニメーションの位置づけ、文化としての取り組み
・アニメーション制作のポイント
・メディアミックス/ハイブランドとのコラボ
最新アニメーションの分析
私が個人的にこのクール最も注目しているTVアニメ「スパイ・ファミリー」
原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載中)
このポスターの配色対比はとても分かりやすいです。
家族=暖色ベース(ライトオレンジイエロー)、秘密=寒色ベース(グレー)
このアニメの私の注目は、登場人物の目の色です!→考察
ストーリー展開も面白く今後に注目です。アーニャは可愛い!
続いては、
●色彩の基本
生活のあらゆる部分で色彩の影響を無意識化で受けています。
知らないうちに高揚したり、落ち着いたり、やる気が出たり、、、まさに色の不思議。
中学校の美術で習いしましたか?もう忘れてる?色の3原色は色料と色光があります。
映像は、色光の3原色です。印刷や絵の具は色料です。混ぜれば混ぜるほど濁った色になります。
この3原色に1色加えて、心理4原色もあります。
〇アニメの原点ともいえる写真。
1枚1枚張り付けて動画のように見せる方法は、パラパラ漫画風でもあります。
これは私がとても好きな写真です。130年以上も前のものですが、
躍動感が素晴らしいし、何としても「動く絵」として捉えたいと願いがこの作品から感じます。
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●世界に羽ばたく日本のアニメーション
ハイブランドと日本アニメーションのコラボは多いですね。
特にアニメキャラクターとのコラボに熱心なのは、ロエベとグッチという印象です。
ロエベは、『となりのトトロ』に続き、『千と千尋の神隠し』も今年コラボしました。
丁寧なモノづくりや自然・環境に関する考え方が共感するそうです。
ロエベは3年間のスポンサー契約も交わしています。
こうして、アニメコンテンツを常に最新のものにすることで、人気は保たれていくのです。
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以上、備忘の授業でした。アニメーションとコラボは面白いテーマですね。
来週は世界のアニメーションの歴史です!