色彩の不思議 こんな実験結果!食欲20%減

【解説】
人間の五感の80%以上は視覚情報。目に映る色彩は食欲にも影響があります。
例えばレストランで食事をする場合、赤系でまとめられた内装の店と、青系の内装の店を比べると、赤系の店で食事をする方が、唾液の分泌が盛んになり食欲が増します。これは赤い色から生理的な影響を受けているからです。反対に青色の店内では、唾液の分泌が抑えられ食欲減退。さらに青は体内の消化器官の働きを鈍らせ、食べ物を消化する力を弱めます。
以前、私がテレビ東京の特番で行ったテーブルクロスの実験(口のなかに5分間、脱脂綿を含み唾液量を計測)でも唾液の量に大きな差がでました。暖色系を見たときは8%の増加、青色系は20%の減少という結果でした。
つまり青系の色をキッチンや食卓まわりに配色すれば、自然と食欲が減退し、ダイエットにつながるというわけです。目的によって食卓の色彩を工夫して食生活を楽しみましょう。

     
【解説】
色彩は人間の体感温度にも影響を与えます。暖色系と寒色系では2、3度の差があると言われています。寝室の場合は、暖色の方が暖かく感じ、青系は寒く(涼しく)感じます。季節によってファブリックを変えるとエコにもつながり効果的です。
 さて色彩と温度の関係についてもテレビ東京の特番で実験をしました。赤い洋服を着た場合の温度変化をサーモグラフィーで見たのですが、結果は15分程度で明らかな違いが現れました。赤系の洋服の場合、額や首あたりがまず上昇し始めました。つまり暖色系の洋服を身につけた時は顔や上半身から温まるということです。気温が低い早朝のゴルフなどには赤系の衣類が有効かもしれませんね!
指先や足などの末端の温度上昇は時間がかかりましたが、ゆるやかに体温が上がっていきました。受験勉強などで長時間机に向かう場合や広い会場で長い会合に出席する時など、足もとに暖色系を身につけるのは効果がありそうです。

【解説】
  同じ「みかん」でこんなに差が!被せたネットの色で「美味しさ感」に大きな差がでます。どんな風に商品を見せるか…色彩は営業や販売に多大に影響します。同じオレンジ色でも違う商品のように見えます。白いネットは熟度が足りない感じ、黄色系は甘さが足りない、緑は堅そうで美味しくなさそう…、多くの人が購入するのはオレンジ色のネットですね。
商品をどんな色のパッケージに包むか、どんな配色で売るか、色のマジックは絶大です。