【色彩術】TBSドラマ日曜劇場「VIVANT」~赤と黒から読み解き~

アナウンサー&色彩研究家の大平雅美です。

TBS日曜劇場「VIVANT」が面白くなってきましたね。もともとこの枠は視聴率も良く良質なドラマで評判ですが、今期はなんと言っても豪華キャスト!主役級の俳優陣がいったい何人?!

すごいキャスト勢です。

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この5人以外にも、主役級の役者さん勢揃いなので、面白くないわけがありません。
私はドラマの番宣が始まった頃から、この「赤と黒」の配色に注目をしていました。
なんてインパクトのある強い配色!

海外ロケも多くスケールの大きいドラマで、ここに来て益々見どころいっぱいで目が離せません。

◆TBS 日曜劇場「VIVANT」※詳細はこちらでご確認ください。

もともと「VIVANT」はフランス語で、生きるとか生かされるとか、命や生きている使命や役割、よろこびなどの意味があります。

そこに「赤と黒」という強烈な色合いを当てはめたのだと思いますが、「敵か味方か、味方か敵か」というサブタイトルがありますので、「赤と黒」の色としてのメッセージの対比が際立っています。

私がバブルの頃に面接を突破したのは「赤と黒」の洋服でしたので、もうこのドラマの色の意味も筋書きも気になって気になって仕方ありません。

◆アメブロ「赤い服のチカラ 「赤と黒」の面接会話」記事にスタンダールの「赤と黒」の会話があります)

このように一般的に「赤と黒」と言われてイメージする有名な作品は、スタンダールの小説です。そこにおける「赤と黒」の意味は、

「赤」軍人

「黒」聖職者

なるほど、、、

主人公の乃木はミリタリースクールを出たエリート。今後敵となる人物は、国家をかけた聖職者かもしれない、、、
確かに「赤と黒」の対比が出てきます。

色彩の意味では、
赤 Red 赤に惹かれる人
情熱とリーダーシップの色
〇キーワード
情熱・リーダーシップ・行動力・エネルギー・積極性・愛情・やる気、勇気
ワーカーホリック・怒り・自己中心・興奮・闘争支配・危険・革命
人生を切り開くバイタリティ溢れる色

黒 BLACK黒に惹かれる人
強さと権威、孤独な色
○キーワード
権威、孤独、闇、悪、高級、孤高、強硬、不安、重厚感、権力、力、強さ、圧力、
老化、暗い、冷酷、クール、死、恐怖、絶望、負のイメージ、威圧感
人を寄せ付けない、個性を隠す無の色

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まさに赤と黒は対極にある色なのです。

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さらに「赤と黒」と言えば、ルーレット
勝ち負けは、赤か黒の賭けで決まります。万国共通の分かりやすい色。

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ギャンブルの「赤と黒」

味方か敵か、最後まで分からない。
そしてドラマは次々に赤か黒か分からない新キャスト登場で益々盛り上がっています。

公安vs別班vsテント

誰が味方で誰が敵で、誰が正義で誰が悪か分からない!まさしく「赤と黒」の闘いなのです。
一方で少しネタバレになりますが、赤いドレスの二階堂ふみさん(医師役)

この「赤」は医師として人の命を預かり助ける、人を生かすという他に、
愛情」の赤が強いメッセージとしてあると思います。

この彼女の愛の「赤」が革命や危険、怒りなどのネガティヴを超えられるか!!!が私の中の見どころです。絆や愛は、怒りや報復を超えるかに注目したいと思います。今期、大注目のドラマです。

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「赤と黒」の攻防戦、どうなるか目が離せません
色は語らなくともメッセージを発しています。色からの影響もお楽しみください。