【色彩術】世界陸上！「サンライズレッド」陸上日本代表ユニフォームの色彩効果

2023年8月24日 2023年8月24日

masami_voice

アナウンサー＆色彩研究家の大平雅美です。

ブタぺストで開催の「世界陸上」、日本選手活躍していますね。

私はスポーツ観戦が好きなので、連日テレビの前で応援しています。
日本の競歩、川野選手銀メダルおめでとうございます。

今回は日本選手のユニフォームの色彩について。

陸上日本代表チームユニフォームの色、とても素晴らしい色です。

「サンライズレッド」を基調に赤、オレンジ、ピンク系の配色。
黄色みを帯びた日本人の肌に男女ともにとても馴染んでいます。

どの選手の顔色もよく、絶好調に見えます。そしてたとえ苦しくても明るく楽しんで競技をしているように見えます。この肌ツヤが良く見えることはとても重要。自分の気分がまず上がりますし前向きな気持ちになれます。他国のライバルから見ると自信たっぷりで堂々として見えます。

シグナルレッドやビビッドなレッドではないので、適度なリラックス感も感じ取ることができるでしょう。多人数のトラック競技の場合、この明度が高い明るい赤が目印になり、すぐに日本選手を見つけることができます。

特に小柄な日本人はトラックで集団になるとどこにいるのかわからなくなりますが、この明るいサンライズレッドのユニフォームのおかげですぐにどこにいるか分かります。

テレビでも日本人選手を見つけやすく、応援にも力が入ります！！！

ヨーロッパ系の選手は青系の国々が多いのですが、日本選手が青だと収縮色でもありますので、小さく心細く見えてしまいます。赤系の膨張色である、ということも大事なエッセンスです。

この赤を基調にサーモン系のピンクとオレンジの配色はとてもセンスがあります。

明るい赤色のメリット
・心理
前向き、明るさ、ポジティブ、強さとリラックス、楽しさ

・外見
膨張色で大きく見える、目立つ

・生理
やる気アップ、精神力アップ、アドレナリン

・センス
ボトムの黒との配色、鍛えた身体をさらに綺麗に見せる

◆日本陸連公式サイト解説
世界陸上　歴代日本代表ユニフォーム　日本陸連公式サイト

年表
2023　プタぺスト世界陸上

2022　オレゴン世界選手権

2021　東京オリンピック

2019　ドーハ世界選手権

2017　ロンドン世界選手権

2016　リオオリンピック

2015　北京オリンピック

2013　モスクワ世界選手権

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ここ10年の流れをみて見ましょう！

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◆2013年は、白がベースでした。
日の丸の赤と冷静な判断をしながら戦う選手の姿をイメージした青をポイントに使っています。

◆2015年　北京オリンピックからはベースの色が「赤」に変わりました。
日本の存在感とチーム力を示すカラーとして、朝日が昇る力強さをイメージした鮮やかな「サンライズレッド」を初めて採用しています。ベースカラーは存在感を際立たせるために1色です。

◆2016年　リオデジャネイロオリンピック。
男子4×100mリレー（山縣-飯塚-桐生-ケンブリッジ）銀メダルは記憶している方も多いでしょう。

カラーは、朝日が昇る力強さをイメージした鮮やかな「サンライズレッド」を継承。コンセプトは「ＣＯＮＮＥＣＴ（コネクト）」で脇のデザインは「つなぐ」「つながる」ということで濃い赤が使われています。

◆2017年　ロンドン世界選手権

ベースの色が黒と赤になりました。深い光沢感のあるブラックと鮮やかな「サンライズレッド」で夜明けから朝日が昇るような力強さを表現したそうです。

◆2019年　ドーハ世界選手権

2017年を踏襲したような色合いで、「サンライズレッド」がベースです。ドーハの場所をイメージした広がる大地のモチーフです。

◆2021年　東京オリンピック

テーマカラーは朝日が昇る力強さをイメージした鮮やかな「サンライズレッド」。
デザインは、繊細さ、緻密さといった日本の伝統的な美意識を取り入れたグラフィックを採用し、1964年の東京大会から現在、未来へと想いを繋いでいくというストーリーだそうです。サンライズレッドと同系色のオレンジ系の色の配色が明るくモチベーションを上げてくれます。

◆2022年　オレゴン世界選手権
ベースカラーは「サンライズレッド」赤。そこにサーモンオレンジ、サーモンピンクの配色が見事です。頂上を意味するアシックスの新デザイン「CJ LINE（シージェーライン）」アスリートが目指す「頂」や「志」を表現しているそうです。

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