【色彩術 映画ドラマ】TBSドラマ最終回「VIVANT」の白と黒と赤

VIVANT 最終回

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足元からのパーンアップ、

テレビの前で、みんな叫びましたね!「お前かぁぁ〜〜〜〜〜」

大どんでん返し!!!

失敗続きの新庄(竜星涼)はきっと最後に出てくるとは思ってましたが、まさかテント側。
私が最も驚いたシーンでした。

ノゴーン・ベキ(役所広司)カッコ良かったです!
まさに、父親と息子の愛の物語でした。

堺雅人さん、役所広司さん、阿部寛さん、二宮和也さん、松坂桃李さん、この主役級の5人が同じテーブルで座るシーンは圧巻でした。日本の映像史でここまで主役級が揃うことはなく、しかも敵味方バラバラではなく、全員同じ味方組なんて!!!素晴らし過ぎ。画力があり過ぎ。

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さてこのお話は、振り返って見れば、乃木とベキの「人生を確かめる愛と冒険の物語」

多くの方が言及されていたように『スターウォーズ』を彷彿とさせます。
むしろオマージュといった方が良いのかな。

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ノコル(二宮和也)白い道着服に黄色の帯

乃木(堺雅人)白い道着服に濃灰の帯

ノゴーン・ベキ(役所広司)黒い道着服

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乃木とベキの関係は、まるで『スターウォーズ』の親子のよう。
ストーリーもそうですが、衣装も意図的に示しているはず。

役所広司さん、本当に素晴らしかったです。愛と憎悪、まさにダースベーダー、黒尽くめの人。
乃木は白い着物風の上着と白パンツに黒い帯、黒いブーツ、ルーク・スカイウォーカーみたいでした。

 

敵が味方、味方か敵か、さらには、善か悪、悪か善かを考えさせられたドラマでもありました。

VIVANTは40年の時を超えた親子の物語

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え?これ続編やるしかない、宿敵が生きてるし。
赤いお饅頭は指令アイテム?
別班の他の人活躍してないし、
公安の裏切り者いたし、
乃木がノコルに言った言葉は意味深だし、

「皇天親無く惟徳を是輔く」

これは「天は公平で贔屓せず、徳のある人を助ける」という意味。ベキの生き様と同じ。

ベキ、バトラカ、ピヨは生きているのではないかと、、、(だいたい火災で死んだ人はドラマでは生きることが多い。)

だからノコルに、
「花を手向けるのはまだ先にするよ」
と乃木は言ったと思いたい。

最後まで美しすぎるVIVANT、ベキは生きている!!!まさにVIVANT

 

黒須と乃木の同士愛、ベキと乃木の親子愛、ベキとノコルと乃木の親愛、薫先生との恋愛、
チンギスら警察官がベキにお辞儀をしたシーンは涙が出ましたね。

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そして放送終了時のテロップでは「皆様がVIVANTな毎日を過ごされますよう
キャストスタッフ一同、願っております」が流れました。

VIVANTとは、フランス語で生き生きと!生きて!生きる!という意味がありますので、最後の最後にタイトルの伏線回収も見事に行ったのでした!

最後に、赤が好きな私がエキサイトしたシーンは、
決断を迫られた時の西岡大使(檀れい)の赤いスーツです。
インナーもジャケットも赤なんて、爆上がりでした。
黒、濃紺、白の男たちの中で、なんとも強い「赤」のスーツ姿が印象的でした。

VIVANTの衣装さん、最高です❤️

こちらは赤と黒を考察しています!

【色彩術】TBSドラマ日曜劇場「VIVANT」~赤と黒から読み解き~

アナウンサー&色彩研究家の大平雅美です。 TBS日曜劇場「VIVANT」が面白くなってきましたね。もともとこの枠は視聴率も良く良質なドラマで評判ですが、今期はなんと言っ…

 

ハリー・ポッターに関しては、多くの方が言及されていますが、これは現在TBS赤坂ACTシアターで舞台が上演中ですので、その番宣の意味も込めているかと、、、局内の多くの人への気遣い💛

テレビ局勤務経験から穿った見方でごめんなさい。でもルパン3世が出てきたり、スターウォーズを彷彿させたり、世界に通用するドラマであることは間違いありません。

超話題のドラマ最終回、色彩効果から振り返りました!
注目の「赤、黒、白」でした。